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日本

もんじゅに無期限の停止命令 188

ストーリー by reo
ここに原発を建てよう 部門より

ある Anonymous Coward 曰く、

高速増殖原型炉「もんじゅ」に対し、原子力規制委員会が近く無期限の使用停止を命じる方針だという (朝日新聞デジタルの記事より) 。

もんじゅは 95 年に発送電を開始したものの、同じく 95 年にナトリウム漏れ事故が発生、以来 15 年間停止。2010 年 5 月に運転を再開したが (/.J 記事)、7 月に一旦停止、8 月に核燃料交換装置の落下問題が発生 (/.J 記事)、停止。2012 年の 9 月に廃炉とすることが検討されたが (/.J 記事) 一転して存続が決まるものの、抜き打ち検査で点検の先送りが発覚。今年 1 月に 9,847 個の機器で点検先送りがあったという報告書が提出されていた。

安全管理体制の問題ということだが、今後もんじゅが復活することはあるのだろうか。

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  • by iwakuralain (33086) on 2013年05月14日 11時44分 (#2379829)

    動かしだしたら止めることは出来ない
    停止した状態でも維持はしないといけない

    天下り組織としては条件が揃いすぎてる

    • by Anonymous Coward on 2013年05月14日 12時33分 (#2379881)
      ま、それをFAだとしても。
      もしも高速増殖炉もんじゅをやめたら、どんな影響があるの?が5分でわかる、25のQ&A [blogos.com]にあるとおり、核燃料サイクル政策を見直せば、即最終処分上の設置を迫られるわ、おまけに解決しない限りごく近い将来に原発を動かせなくなるわ、それに電力会社の経営状態も一夜にして一変するからじゃないかな。

      # もちろん電力料金にも即跳ね返りますよ、それは皆さんもイヤでしょ?み〜んなイヤなんだからいいじゃないですかという官僚論法 [kodansha.co.jp]
      親コメント
      • by renja (12958) on 2013年05月14日 22時15分 (#2380294) 日記

        核燃料サイクル政策を見直さなくても破綻している事実にかわりはないし、
        使用済み核燃料を保管しておく場所が残り少ない事実にもかわりはないし、
        最終処分場を作らなきゃいけない事実にもかわりはないし
        現時点で既に詰んでいるのでは?

        破綻した核燃料サイクル政策を見直さないでいれば破綻していないことになるわけじゃないし、
        使用済み核燃料を保管しておく場所がどっかから勝手にわいてくるわけでもないし、
        最終処分場がいらなくなるわけでもないですよね。

        まさか「核燃料サイクル政策が軌道に乗ったら高レベル放射性廃棄物が一切出ない」という
        核燃料サイクル政策上でさえ想定されていない妄想が流布されているのでしょうか?

        --

        ψアレゲな事を真面目にやることこそアレゲだと思う。
        親コメント
  • 復活の見込み (スコア:2, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2013年05月14日 12時48分 (#2379898)

    > 安全管理体制の問題ということだが、今後もんじゅが復活することはあるのだろうか。

    ほとぼりが冷めれば。

    • ほどぼりっつうか今の原子力規制委員会のメンバーは
      原子力を止めるために意図的に集めたメンバーなので
      現政権になってからの、また意図的に集めたメンバーにすげ変わらない限り
      無期停止にさせたままだと思うよ。

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  • by Anonymous Coward on 2013年05月14日 12時08分 (#2379856)

    この詳細が分からないのでなんとも言えない。
    廃炉にする理由が欲しいため、ワザとしたとか・・・

    • by Anonymous Coward on 2013年05月14日 12時19分 (#2379865)

      原子力科学技術委員会 もんじゅ研究計画作業部会 議事要旨・議事録・配付資料
      http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/061/giji_list/index.htm [mext.go.jp]
      の第七回の議事録をみると、書いてある。

      故障の対応の為に、点検が延期されたものがあって、その延期の手順が内規に沿ってなかったというのが問題なようです。

      ここからは、新聞の記事から得た情報ですが、
      この問題発覚後、点検間隔の超過がある計器の報告をしたが、その中に50個ほど過去に超過があった計器の報告が漏れていた。
      それが、今回の無期停止につながったようです。

      親コメント
  • http://www.page.sannet.ne.jp/stopthemonju/home/0901joyojiko.pdf [sannet.ne.jp]

    高速増殖炉が液体金属ナトリウムでないといけないなら、高速増殖炉に未来はないと思う。
    重水とかではダメなのかな、、、
    • 水や重水は中性子の減速能が大きいのでちょっと……

      高速増殖炉は,名前の通り高速中性子を使う必要があります.高速中性子を238Uに吸収させ239Puにして利用するわけです.
      ところが水や重水素といった軽い原子を冷却剤に使ってしまうと,こいつらは中性子の減速能が大きいためせっかく発生した高速中性子が減速されてしまい,238U → 239Puが行かなくなってしまいます.
      そのため,中性子減速能の小さな何か(=重い原子)を冷却に使う必要があります.

      まあ実のところNa(とかNa-K合金)以外を冷却に使うのは不可能ではなく,基礎研究段階でいろいろ研究されていました.
      代表的なところでは,

      鉛ビスマス系や水銀系低融点合金
      利点:洩時もそれほど酷くはならない.
      欠点:凄く重いので力学的負荷が大きい,配管・壁面材料の腐食が大きい

      ガス(気体)冷却
      利点:腐食などがない.漏洩時も安全.
      欠点:冷却能力が低すぎ,大規模運転は難しい

      水冷式(燃料を高密度配置して,中性子の減速を低減)
      長所:化学的な腐食が少ない.漏洩時も安全.
      短所:中性子の減速がやはり大きく,効率が非常に低い.

      などがあります.
      どれも,「原理的に不可能ではないけど,商業化しようとすると採算面や規模面で無理があるよね」という事で破棄されました.
      #もちろん,今後の技術開発で使えるようになる可能性を否定するものではありませんが.

      親コメント
    • 高速増殖炉と言う概念に液体金属ナトリウム冷却は必須ではありません。そもそも高速(中性子)炉=増殖炉でもないですし。
      転換率を1以上にするために高速中性子は必須なので増殖炉=高速炉ではありますが。
      もんじゅがそうであるナトリウム冷却高速炉は第四世代原子炉 [rist.or.jp] と呼ばれる物の一部で他にも超臨界圧軽水冷却炉や鉛合金冷却炉、超高温ガス炉や熔融塩炉が在る訳ですがナトリウム冷却高速炉は日仏露が開発で1歩先んじていたとそう言う事です。
      将来有望な技術開発がこんな人的及び政治的な要因で停止されるのはなんとも惜しい話ですね。
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    • by scanner (19808) on 2013年05月14日 13時59分 (#2379973) 日記

      水と激しく反応するのもそうだが、融点が摂氏98度ってのもねぇ。
      最初に入れた時にどうしたのか知らないけど、これより下に炉の温度を絶対下げられない。
      下げたら、ナトリウムが「凍って」冷却系の配管がガタガタになる。

      一度運転始めたら、開けられない、止められない。今までに同種の冷却システムの実績があればともかく、
      拠りによって原子炉でそんなハードルの高い実験を開始するんだから。

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      • by nci (34333) on 2013年05月14日 14時37分 (#2380001)

        一応実験炉は常陽っていうナトリウム冷却炉があります。
        もんじゅは原型炉。
        更に一応ですが、ソ連の原潜でも溶融金属冷却原子炉の実績がある。
        鉛・ビスマス合金だけど。

        あとは、新型転換炉みたいに重水炉かなあ

        ##つーか、15年低温(200℃ポンプ10%ぐらい)とはいえ
        ##ナトリウム冷却系を維持し続けてるんだから
        ##結構経験値増えている気もするな。

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        • by Anonymous Coward on 2013年05月14日 16時04分 (#2380049)

          原子炉って

          実験炉で理論の基礎研究やって、
          原型炉で技術上の問題点を解決して、
          実証炉で大型化の試験と商業的観点からの検証をしてからようやく
          実用炉として実用運転できるものじゃないの?
          なんで第二段階の原型炉で核燃料サイクルの重要なパートに組み入れちゃったんだろ?

          実用化するにしても次に実証炉つくんないといけないんじゃないのかね?
          もういい加減辞めようとか何故言わないの?

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        • by Anonymous Coward on 2013年05月14日 15時09分 (#2380025)

          常陽だって原子炉ですがな。

          最古の例は米原潜シーウルフかな?
          ノーチラスと競い合った最初の原潜の一つ。金属ナトリウム冷却。
          もし、ノーチラスの加圧水型軽水炉が成功せず、シーウルフがものになっていたら、原発の主力はナトリウム冷却になっていたかもね。

          いずれにしろ、その時点でもナトリウム冷却なんていうむちゃくちゃなことは原子炉以外では使われてなかったと思われるよ。
          そして軽水炉の成功で、技術開発は停滞しちゃった。
          いわばロータリーエンジンみたいな微妙な立場、かもね。

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        • by Anonymous Coward on 2013年05月14日 16時28分 (#2380064)

          常陽って2007年に事故って、修理が終わらずに6年も止まってるポンコツだからな。

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      • 今までに同種の冷却システムの実績があればともかく、

        っ【常陽 [jaea.go.jp]】
        (ATOMICAによる実績の解説 [rist.or.jp])

        熊取の詐欺師の怪文書とは言え元コメのリンク先すら無視しますかそうですか。
        ああ、もんじゅ以外にナトリウム冷却の実績が無いと言う印象操作がしたかったのなら、失礼。( ´,_ゝ`)プッ

        親コメント
  • by Anonymous Coward on 2013年05月14日 16時37分 (#2380072)

    スラドの原子力ネタは、糞味噌一緒。変な勢力が一生懸命書き込んでる。
    ただ、どうやって反対するかの理由を見つけてくるだけ。
    そういう人の声がやたら大きくてうんざり。
    ソースは俺とか、ブログとか怪しげな記事。

    でも大気汚染まで飛んでくる中国の原発ネタ、核兵器には無関心。

  • by Anonymous Coward on 2013年05月14日 19時24分 (#2380180)

    熊谷太三郎

    二代目社長を経て会長となった熊谷は1962年7月、福井を地盤に自民党の参議院議員となり、科学技術庁長官と原子力委員会の委員を勤め、一兆円事業である高速増殖炉もんじゅの建設を猛烈に推進。福井の若狭湾沿岸を原発銀座と呼ばれる地帯に一変させ、原発建設により一躍、熊谷組は北陸の中小ゼネコンから日本の準大手ゼネコンとなった。熊谷は北陸で群を抜く長者番付一位に君臨するようになった。

    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%86%8A%E8%B0%B7%E5%A4%AA%E4%B8%89%E9%83%8E [wikipedia.org]

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