電力会社による再生可能エネルギーの新規買取、次々と中止に 146
ストーリー by hylom
何も驚きは無い 部門より
何も驚きは無い 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
電力会社が、太陽光などの再生可能エネルギーの買い取りを次々に中断している。九州電力は25日より契約受付を中断しており、また北海道電力、四国電力、東北電力は30日に新規の買い取り契約を当面停止すると表明している(東京新聞、日経新聞)。東京電力や関西電力も受付の制限を行っているという。
ライトニング・ストレージの記事によれば、電力供給は他のインフラ同様に安定供給が大前提。にも関わらず、出力の不安定な太陽光発電や風力発電を混ぜて電力会社に供給させたことからこうした事態に陥った模様。
再生エネルギーを増やすには送電インフラなどの投資が必要で、電力を使う家庭や企業のコスト負担も増す。経産省が30日示した試算では、このまま再生エネ導入が続けば一般家庭の1カ月当たりの負担はいまの225円から935円まで増えるという。
欧米での事例があるにもかかわらず、「とにかく作るから買い取れ、文句をいうな」とジャイアニズムモードで進めたひずみが、想定通り早くも露呈してきた次第だとしている。
一方的な煽り (スコア:4, 参考になる)
中断する期間は今後の対応策が固まるまでの「数カ月」と説明。住宅用の太陽光発電は出力が小さいため、影響は少ないと判断し、買い取りを続ける
元記事のこの箇所を記載しないってのはどういう事なの?
煽ってPVを稼ぎたいだけなの?
「再生可能エネルギー」は「Renewable energy」の誤訳 (スコア:3)
「再生可能エネルギー」という言葉は、日本語として完全に定着してしまったので今更どうしようもないかもしれませんが、明らかに誤訳です。科学的に考えて、「エネルギー」は再生できるものではありません。
日本語に翻訳した人が、高校レベルの科学を理解していれば、Renewable energy [wikipedia.org]を、「再生可能エネルギー」と訳すことは無かったはずです。しかし、国際的な環境会議に出席している日本人も、政治家も、新聞記者も、大半が高校レベルの科学を理解していない文系人間であるが故、こんな誤訳が定着してしまったのでしょう。
「Renewable energy」を簡単に説明しますと、「(人類が利用することによって)枯渇することのないエネルギー」です。正しく日本語に訳すと、「継続的エネルギー(継続的に人類が利用可能なエネルギー)」もしくは「継続性エネルギー(人類が継続性のある利用を行えるエネルギー)」となるはずです。Renewable という英単語の意味 [goo.ne.jp]にも適合しています。
ただ、今更「継続的エネルギー」などの言葉を使っても理解されないと思いますので、英単語のまま「Renewable energy」と書くのが現実的で、解りやすいですね。
Re:「再生可能エネルギー」は「Renewable energy」の誤訳 (スコア:2)
renew は 免許更新、免許延長 のときに使われる単語 (renew a license)
renewable = is able to be renewed なので
「枯渇期限延長可能エネルギー」でしょうよ
新人。プログラマレベルをポケモンで言うと、コラッタぐらい
Re:「再生可能エネルギー」は「Renewable energy」の誤訳 (スコア:2)
「先延ばし可能エネルギー」でもいい。
新人。プログラマレベルをポケモンで言うと、コラッタぐらい
必要量(供給力)に対して太陽光が大きすぎ。特に九州。次に東北。 (スコア:3, 興味深い)
供給力に対しての太陽光発電システムの設備認定容量 [solar-partners.jp]によれば、
特に
各電力会社の設備認定容量と供給力(グラフ) [solar-partners.jp]が解りやすい。
>設備認定を受けている太陽光発電システムと各電力会社の現状の供給力との比較です。
>九州電力だけ現在の供給力を太陽光発電システムの設備認定量が上回ってしまっているのがわかります。
>とんでもない量の設備認定が九州電力管内でなされているかがよくわかります。
必要量(供給力)に対して太陽光が大きすぎ。特に九州。次に東北。
通常の電気代が22円で、
天然ガスを使った火力発電は10.7円程度、石炭を使った火力発電は9.5円程度 [kepco.co.jp]。
それを太陽光は42円とか32円など(認定時の年度による)で買い取ろうだから
ひずみが来るのは当然。言いだしっぺになりたくない(最初に九州が言い出したから)のと、
かけこみが九州以外に集中するのを防ぎたかったのでは
無理 (スコア:2)
だから言わんこっちゃない、という以外の感想を持たない。
補助金はついてないでしょ (スコア:3, 参考になる)
10kw未満の余剰買取は補助金付きますけど
10kw以上の全量買取には補助金付きませんよ
代わりに固定価格買取期間が10年から20年に伸びますけど
これは、出所は行政じゃなくて、電力会社。
「太陽光の拡大のため一般人の電気料金を値上げします」というのは既に実施されてて、毎月の電気料金の請求に「再生可能エネルギー発電促進賦課金」として含まれています。
これは今後しばらくは増え続けますが、永久に増えるわけではなくて売電価格が買電価格に一致した後しばらくしてから固定価格買取期間が切れるに従って0へと戻って行きます。
投資家どうこうというのは了見が狭いですね。
これは、エネルギーの自給自足を可能にするための政策です。
一刻も早くパネル単価を下げて、投資回収期間を短くすることで、太陽光発電の普及率を促進する。
その結果として、投資回収期間の終わった発電設備からは、原価0円の電力がじゃぶじゃぶ生み出されるようになります。
現状では余剰電力をバッファする技術が十分とは言えませんが、逆にそこさえ解決すれば、少なくとも電力に関してはエネルギー問題から開放されます。
そのための撒餌なんですが、これはつまり「皆さん太陽光発電設備を設置してくださいね」という御上からのありがたいお達しです。
投資家を嫉んで罵るよりも一口乗ったほうが断然お得なんじゃないでしょうか?
Re:補助金はついてないでしょ (スコア:2)
>これは、出所は行政じゃなくて、電力会社。
電気料金に跳ね返る以上、電力会社云々は余り意味が無いですね。
>現状では余剰電力をバッファする技術が十分とは言えませんが、逆にそこさえ解決すれば、少なくとも電力に関してはエネルギー問題から開放されます。
超大容量の蓄電技術のほうが太陽光発電技術より重要性が高く技術ハードルが高いことがわかりませんか?
不安定なエネルギー供給元のパネルをいくら安くして、普及させても蓄電技術の見込みが立たなければ無意味。
>投資家を嫉んで罵るよりも一口乗ったほうが断然お得なんじゃないでしょうか?
お得な点は同意するが、最終的に無意味になる可能性の高いことを理解している以上、個人的には倫理的に許容出来ない。
あなたと違って、政府が主導したことでも詐欺まがいなことに手を出したくない人もいるんですよ。
Re:理論的には (スコア:1)
電気自動車をそれに使おうってアイデアもあるしな
Re:電気自動車はコスト的にバッファになりえない (スコア:2)
なにもリチウムイオンを使わなくたって、大規模用は大規模用で別の種類の電池があるしね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%89%E3%83%83%E3%82%AF%E3%8... [wikipedia.org]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%9B%E3%8... [wikipedia.org]
新人。プログラマレベルをポケモンで言うと、コラッタぐらい
Re:補助金はついてないでしょ (スコア:1)
> 現状では余剰電力をバッファする技術が十分とは言えませんが、
> 逆にそこさえ解決すれば、少なくとも電力に関してはエネルギー問題から開放されます。
「〇〇さえ解決すれば」でもう解決した気になったらアカンでしょ。
それが一番の難題なんだから。
Re:補助金はついてないでしょ (スコア:2)
>現状では余剰電力をバッファする技術が十分とは言えませんが
大容量の蓄電技術が今の所目処すら泣く全く無いの解ってて書いてます?
揚水発電という、毎日厳しい条件で充放電を繰り返しているシステムがあります。
ジャイアニズムモード (スコア:2)
「お前の発電分は俺の電源、俺の発電分も俺の電源」
+
「お前の発電分はお前の発電コスト、俺の発電分もお前の発電コスト」
/* Kachou Utumi
I'm Not Rich... */
Re: (スコア:0)
ソフトバンクの禿のせいで (スコア:2)
一番不安定な太陽光ばかりがアホみたいに優遇されている
言やいいってもんじゃない「ジャイアニズムモード」 (スコア:0)
政策としての裏付けがあった(電力会社もそれを容認していた)からこそ業者は先行投資したんだし、いざ回収する段になって「買い取りません」て言われりゃ怒りもするでしょうよ。
Re:言やいいってもんじゃない「ジャイアニズムモード」 (スコア:2)
> (電力会社もそれを容認していた)
容認したのではなく、逆らうことができなかっただけでしょう。政権が変わったので態度が変わるのは当然のことです。
先行投資は自己責任と思います。道路や鉄道ができることを当て込んで開発して、それが中止になったからといって怒っているのと同じ。
すべて契約に基づいて処理をすれば良いと思います。
送電網が貧弱すぎただけ (スコア:1)
ジャイアニズムではないですよね。タレコミ人はジャイアニズムって何だと思ってんでしょうか?
「お前(のび太)のものは俺の物。俺の物は俺の物」がジャイアニズム。
今回の話は全然違う。
それに、今回の問題の根本は送電網でしょう。
日本の電力会社は原発の非常に高額な送電網コストを既に電気料金に転嫁してるので、再生エネルギーのための送電網整備にお金をかける余裕がもうないのですよ。
コスト自体は太陽光発電と原発は同じくらいです。
家庭用の再生エネルギー買い取りは、増やしてもいいと思います。
あれは、近所で発電された電気を近所で消費するので、送電網の構築にはコストをかける必要がありません。
さらにICT型にして、各家庭の発電状況を電力会社が集中管理し、電力会社の発電所の調整を行えば効率よくなると思います。
Re:送電網が貧弱すぎただけ (スコア:2)
これって、送電網の問題になるんですか?(供給側と需要側の送受電量はマッチしているのに、網の問題で供給がうまくいかない?)
Re:送電網が貧弱すぎただけ (スコア:2)
ドイツでも昔から言われてる問題じゃないでしょうか。
一般的に、大規模な風力発電やメガソーラーなんかは、そもそも人口が少ない(土地が大量に余ってる)場所に作られます。
もともと人口が少ない場所なので、そこから電力消費地(人口が多い都市部)へ大量の電気を送れる送電網が存在しません。
こういう供給に耐えられるよう送電網をたくさん作らないといけないのだけど、送電網を管理しているのが東電だからわざわざ作りません。
で、発送電分離の話なるわけですね。
Re:送電網が貧弱すぎただけ (スコア:3)
報道や電力会社のプレスリリースを見ると、変動量の大きな発電リソースの連係申込が相次いだことにより、変動量が自社で持っている設備で吸収しきれないから、と読めます。
例えば東北電力 : 東北電力系統への再生可能エネルギー発電設備の連系申込み(特別高圧・高圧連系)に対する回答の保留について [tohoku-epco.co.jp]
送電網の容量も(無制限ではないでしょうから)問題にはなり得るでしょうけど、今回の受入中断の主要な原因ではないのでは。
Re:送電網が貧弱すぎただけ (スコア:3, 参考になる)
ダムへの揚水をやっても吸収しきれないくらい急激に変動するから問題になっているわけでしょう。
水力の出力変動は火力に比べれば圧倒的に速く応答しますが、それでも限度があります。
もともと原子力がもっとも出力指令への追従が遅く、火力がその次で、水力は非常に速く追従します。
なので、通常の日負荷曲線に合わせておおまかな発電量調整を原子力と火力でやっておいて、
それで追いつかない細かい変動を水力で吸収する、というのが電力システムのバランス調整の基本です。
そのため、水力が全体の電源に占める割合が低くなりすぎると、たとえ合計の出力が足りていても、
電力システムは不安定になってしまいます。
太陽光の大規模導入が始まって以降の状況はちょっと調べていないのですけど、
今回の報道を見るに、水力での調整余地をほぼ使い切る状況にあるんじゃないですかね。
太陽光の出力変動は結構半端ないですから。
Re:送電網が貧弱すぎただけ (スコア:2)
この手の不毛な陰謀論を振りかざす人っていつになったらいなくなるんだろ。
Re:送電網が貧弱すぎただけ (スコア:2)
# これはこれで陰謀論、って気もしますが(「特定の人を」っていうならまだしも)。
コスト的には厳しそうだなあ。
需要側のうち、不要不急の消費電力を一時的に抑えるってほうが技術的には達成しやすそうな気が。冷蔵庫やエアコンの出力を下げる、照明やテレビやPCモニタの輝度を下げる、とか。その程度で電力受給にどの程度寄与するか、という定量的な問題はあるでしょうが。
Re:送電網が貧弱すぎただけ (スコア:1)
現人類がある日突然消えて無くなればいなくなります。
新人類とか出てきたとしてもその時には知覚できませんので心配無用です。
現人類の諸々の問題も知覚できなくなりますのできっとみんなハッピーになれます。
# 知覚できないのにハッピーになれるとはこれ如何に…
Re:揚水万歳 (スコア:2)
変動幅の大きすぎる電力が問題なのでバッファ(揚水ポンプ)が発電設備のすぐそこにあればいいんですけど、そうなってないから"送電網"に負担がかかる。
夜間の送電網にあまり負担のかかっていない時なら大丈夫なんだけど、ソーラーの発電は電力が多く使われる昼間だ。
送電網の負担が問題になってるのに揚水を昼間やれば良いとかどんだけ特殊なバカだ。
Re:揚水万歳 (スコア:2)
洋上風力やら、地熱やら、色々ミックスしないとな
原発は混ぜるな危険だが
Re:送電網が貧弱すぎただけ (スコア:4, 興味深い)
さすがに水落として発電したり、ポンプアップしたりをすぐ切り替えるなんてできませんよ。
揚水発電は、停止状態から全負荷まで2~3分で動作します。このため、12時になったら即座に揚水起動
して昼休みの負荷急減を吸収し、逆に13時になると揚水を止めて負荷増に対応し、というのをやってます。
2分程度の間の変動は火力発電のガバナで吸収しているそうです。
Re:送電網が貧弱すぎただけ (スコア:1)
原発が止まっているので、その分火力で何とかしなければならず、
夜間にも火力を動かして揚水に貯めておいて、昼間に使っているわけですよ。
原発を止めたから、揚水発電はさらにフル稼働しなければならないわけです。
Re:送電網が貧弱すぎただけ (スコア:1)
その資料を読んでも、「太陽光がピーク時に供給してくれたおかげで」を読み取ることができませんでした。
110ページもある資料なので、どこを読んだらそう読めるのかを具体的に書いてもらわないと無理です。
各社の夏のピーク時期の供給源の構成を示している表を読む限りでは、
揚水発電の供給量の前年からの減少量は、太陽光の設備容量で補える量ではないので、
揚水の増減の原因は、太陽光の増加によるより、全体の電力需要の問題の方が大きいと思います。
また、原子力が止まったから、揚水は余っているはず、という考えが誤りであることに何の変化もないと思います。
Re:送電網が貧弱すぎただけ (スコア:1)
すいません。
「既存の電力会社」と書くべきところを、既存の電力会社として頭に浮かんだ「東電」と
書いてしまっただけで、他意はありません。
失礼しました。
タレこみ文より、元記事を読んだ方が良いですよ。
東京電力、関西電力も一部地域で制限する
Re:送電網が貧弱すぎただけ (スコア:1)
素直に3番目と4番目ですって言えばいいのに
Re:送電網が貧弱すぎただけ (スコア:2)
> コスト自体は太陽光発電と原発は同じくらいです。
いくらなんでも、そんなことはない。原子力は火力よりは安いし,太陽光はかなり高い。
Re:送電網が貧弱すぎただけ (スコア:3)
太陽光発電のコストの相場は、いまのところ他の電源の数倍とも言われる。電力量あたりのコストでは価格競争力が不足するため、
現時点では普及促進に際して助成が必要とされる。しかし普及に伴い、ほぼ経験曲線効果に従って価格が低下し続けている。
2012~2020年には条件の良い国・地域から、既存の火力発電と発電コストで競うようになると見られる。一部地域では2011年時点でグリッドパリティが
既に達成されていると見られる。また中長期的には、コストが最も安い発電手段の一つになると見られている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%AA%E9%99%BD%E5%85%89%E7%99%BA%E9%9... [wikipedia.org]
Re:太陽光が一番普及させ易いからですよ (スコア:2)
ただ、20円/kwhでも電力の安定化を電力会社が行わなくてはいけないので、社会的には損失です。
発電量を制御できない電力ですので、火力発電の燃料代ぐらいのコストになってはじめて、
コストに安いと言うことができます。
Re:市場の失敗 (スコア:1)
そうそう、原発のコストに廃棄物の処理費用やリスクが含まれていない!って叫んで自然エネルギー推進する人は、自然エネルギーによる送電網のコスト増や環境への影響なんかのリスクを考慮してないんだよね。どっちも考慮したうえで、本当に自然エネルギーが安価ならいいんだけどさて?
地域によるのかな? (スコア:1)
うちの地域は
送電網の末端に関しては、
電線の張替費用とか、柱上トランスの交換費用を
太陽光発電設備の設置者が受益者負担してるんだけど?
Re:送電網が貧弱すぎただけ (スコア:2)
大前提:常に発電量イコール消費量。
ごく短時間での需要の変動は、例えば需要が上がる場合は単に「発電機に負荷がかかる→周波数と電圧がちょい下がる」。逆の場合は、周波数と電圧がちょっと上がり、上がった分の電圧だけ、需要側(白熱電球とか!)での電力消費がちょっと増えて余分の熱になる。
で、やや遅れて(5分とか10分とか?)電力会社が供給量を調整して、周波数と電圧が戻る。
…という感じでしょうかね。大きな電気に詳しい人の解説希望。
短時間はガバナで (スコア:4, 参考になる)
短時間の変動は、火力発電所のガバナで吸収しています。数分程度の変動はこいつで吸収できます。
それ以上は揚水で吸収している部分が大きいです。揚水は数分で起動できますから。
たとえば、12時になれば負荷が急減しますが、これに対応して揚水を起動すれば、火力がガバナで
追随できる範囲のうちに負荷を吸収できます。逆に、13時になったら揚水を止めれば、負荷増にすぐに
対応できます。ピーク時になると、ガスタービンを起動したり。
負荷の大きな立ち上がりに一番簡単に対応できるのは、揚水停止→発電開始なので、揚水が完全に
止まることはなかなか無いです。と書こうと思ったのですが、最近は可変速揚水が普及してきたので
ちょっと事情変わってるのかな。
最近であった一番大きな負荷変動を吸収したのは、新大分火力の脱落でしょうか。この時は短時間で
229万kWもの電源が脱落しましたが、本州側から210万kWを送電して乗りきりました。これも当初は揚水
をフル起動して、その間に火力を起動して救済したものです。
資料6 地域間連系線の運用容量に関する新たな評価について(PDF形式:1.04MB) [meti.go.jp]
Re:短時間はガバナで (スコア:2)
ガバナで発電機の回転数を一定に維持しようとして、ボイラーからの蒸気の抽出を調整しようとするのはそうでしょうけど、
短期的な不足分には電力網自体の電圧変動の方が影響しますよ。
電源が急に脱落した場合、供給不足になりますが、
送電先の周波数と電圧がちょっと下がって、その分消費電力があちこちでちょっとずつ減って釣り合いを取ります。
その間に水力を立ち上げて釣り合いを戻します。
これが限度を超えると同期発電機が脱調して、
連鎖的に脱落して行くので、大停電に発展します。
なので、どの程度までの負荷あるいは供給の変動に耐えられるかは程度問題であって、
太陽光発電でもそれ以外でも、急に発電量が増えたり減ったりすると、
揚水でも補うのが間に合わずに大停電に至る恐れがあります。
Re: (スコア:0)
え、どこに政策としての裏付けがあったのですか?
Re: (スコア:0)
ついでに… (スコア:0)
家庭から電気を買い取るって事は『お金のある人ほど得をする逆進税的な側面』があるんだから、こっちもついでにでもやめると良いのになぁ。
Re:ついでに… (スコア:2)
国外に頼り切りのギリシャみたいな国はともかく日本で10年20年で財政破綻するとか言ったら「お前アホだろ」って言われるレベル。
WW2クラスの戦争があったとしてもどうかなぁ。
リーマンショックの時みたいに日本だけ遅れて不況とかはあり得るが財政破綻までいくかどうか微妙。
世界に通用する通貨発行できる強みがあるしなぁ。
#その辺うまいこと利用できないから世界のATMとか言われてるわけですが。
再生可能エネルギーだけ使う契約を用意しましょう。 (スコア:0)
送電コストはすべて電力会社持ちのなんと42円/kWhです!
夜中は停電します。
利用者の声「サンバルカンを思い出します!『太陽がもしもーなかったーらー』」
Re: (スコア:0)
夜中だけならともかく曇りや雨の日など天候の変化で供給が不安定になるのはねぇ。
海の家とかならいけるかな?
Re:再生可能エネルギーだけ使う契約を用意しましょう。 (スコア:2)
雨の日だけならまだ問題にならなかったと思います。
晴れと記録される日でも、雲の動きで日が遮られ定格の60%から20%を目まぐるしく変動します。
明るい雨の日だと10%くらいでしょうか。
電子レンジとか高出力の機器1台が使えるか使えないレベルで変動します。
売却用であればまだしも、それを束ねて使う側は本当に読めないでしょうね。
買取自体が悪いとは思わないが・・・ (スコア:0)
買取自体は悪いとは思わないのだけど、以前からこれらの点が引っかかっていた。
・小規模より大規模の方が買取保証期間がやたら長い(小規模:10年、大規模:20年)
→大規模な事業者こそ効率化のメリットが出る以上、一般的に設備投資回収が終わる10年で
費用回収が出来るはず。費用回収したあとまで買取保証するのは促進策として明らかにやり過ぎ。
・大規模な事業者に対して降雨時等の出力急減に備えた緩和策の義務付けがない
→出力が急減した場合は、即時にその周囲の協力家庭のエアコンを送風に切り替えする仕組みを
持たせる(流行のスマートグリッドですね)とかバッテリー設備の義務付けで、火力発電所の運転を
追従出来るような対応も必要。
(さらに言えば、大規模な事業者は出力に比例して火力発電所の保有を義務付けしてもいいくらいだった)
この無策状態では電力会社の態度も気に入らないが、電力会社の肩を持たざるを得ない。
Re:買取自体が悪いとは思わないが・・・ (スコア:2)
そもそも大規模ソーラー設備って送電網の使用料金はどうなるんだ?と疑問が。
家庭用ソーラーもなんかもやっとするんだよね。
短距離とはいえ送電設備使用料分は電力会社が請求してもいいんじゃね?とか。
そもそも変動量が少なくて電力会社からすると"電力消費が減ったなぁ"程度にしか見えない発電を"買い取り"する意味がわからない。
基本は自家発電、足りない分を電力会社から買うっていう仕組みだったらすっきりするんだけど、今の制度はなんかもやっとする。
Re:買取自体が悪いとは思わないが・・・ (スコア:1)
大規模ソーラーだと送電容量がたいていの場合足りなかったり,
場合によっては全くありませんので,設置業者側が送電設備の
設置費用を負担しています。
また,太陽光で発電容量に余裕が出た分は,現在のところ主に
揚水発電の置換えに使われていて,現在の電力会社の買い取り
料金だと結構な利益になっています。