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11885873 story
英国

世界で最も長持ちの電池、内部構造は未確認 69

ストーリー by hylom
劣化しないのか 部門より
headless 曰く、

英オックスフォード大学のClarendon Laboratoryには、電池で動くベルの実験装置がある。この装置は1840年に設置されて以来、電池を交換することなく175年にわたり動き続けているそうだ(The Clarendon Dry PileMotherboardSlashdot)。

「Clarendon Dry Pile」または「Oxford Electric Bell」と呼ばれるこの装置は、ボルタ電池の一種「dry pile」2つを直列に接続して逆U字型に配置。それぞれの下端にベルが取り付けられており、2つのベルの間には直径4mmの金属球がぶら下げられている。金属球は2つのベルに交互に引き寄せられ、わずかな電荷を運搬していく。金属球は2つのベルの間を2Hz程度の周期で振れているため、これまでに100億回以上ベルを鳴らしていることになる。なお、ベルはミュートされているため、実際に音を聞くことはできないようだ。

この電池は「世界で最も長持ちの電池(world's most durable battery)」としてギネスブックに登録されているとのことだが(注:Guinness World RecordsのWebサイトで見つけることはできなかった)、表面が硫黄でコーティングされているため内部の構造は不明だ。二酸化マンガンでコートした紙と金属箔を交互に重ねた「Zamboni pile(ザンボニー電池)」ではないかと考えられているが、実験を止めることはできないため内部を確認することもできないという。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • SF的定番ネタ (スコア:5, おもしろおかしい)

    by Lurch (10536) on 2015年01月26日 15時31分 (#2750294)
    本来もっと長持ちするはずの電池が、電池メーカーの共同謀議により、長持ちしないように作られていて
    その共同謀議の成される前に作成された装置が本来の性能を発揮している。
    解体して中身を見た研究者に刺客が差し向けられて、冒険活劇になるが、主人公の研究者は科学知識と、周りの実験装置を使って困難を切り抜けるってやつですね。
    --

    ------------
    惑星ケイロンまであと何マイル?
    • Re:SF的定番ネタ (スコア:4, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward on 2015年01月26日 16時36分 (#2750359)

      実は内部構造を調べれば画期的な第一種永久機関だと分かって世界を激変させられるんだけど、
      永久機関だからこそ止まるのを待って調べる方針では永遠に止まらず調べられないというジレンマに陥ってる皮肉パターン。

      親コメント
    • by t-wata (10969) on 2015年01月26日 18時34分 (#2750422) 日記

      黒幕は主人公の研究所所長ですね。見なくても分かります。

      親コメント
    • by ukenerai (36532) on 2015年01月27日 10時59分 (#2750742) 日記

      (署名つながりで)
      トライマグニスコープの出番ですね。

      --
      -- う~ん、バッドノウハウ?
      親コメント
    • by Anonymous Coward

      第5の力を電気エネルギーに変換するオーパーツだったんだよ!!

    • by Anonymous Coward
      刺客登場時に偶々取材に来ていた美人新聞記者とか地球の裏側に旅行中の娘は?
  • 謎の電球もある (スコア:3, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2015年01月26日 15時37分 (#2750299)

    1901年から停電時を除いて点灯が続いている電球
    http://www.centennialbulb.org/ [centennialbulb.org]

  • by kineko (38165) on 2015年01月27日 3時53分 (#2750641) 日記

    同じ装置作ったら何年持つんだろう?

  • by Anonymous Coward on 2015年01月26日 15時45分 (#2750304)

    ほかの電池に入っているのよりも小食の小人さんが入ってる。

    • by Anonymous Coward

      妖怪が入っているんだよ。

      • Re:たぶん (スコア:2, おもしろおかしい)

        by Anonymous Coward on 2015年01月26日 17時04分 (#2750380)
        確かに、電解液にはイオン性の物質が妖怪している。
        親コメント
      • by Anonymous Coward

        え?掃除のおばちゃんが換えてるんじゃないの?

        # みでし(未確認で進行形)ネタにしたかったけど思いつかなかったので AC

        • by Anonymous Coward

          それはそれ、これはこれです

      • by Anonymous Coward

        なにかと言えば妖怪のしわざって、みんなピカチューのこと忘れちゃったの?電気といえばまずピカチューでしょ

      • by Anonymous Coward

        ダイオウグソクムシじゃないか

  • by Anonymous Coward on 2015年01月26日 16時15分 (#2750336)

    実験というのは理論を証明する手段であって、そのためには実験内容が全て知られている必要がある。
    証明すべき理論も実験内容も不明な状態では、その実験は何の理論も証明しないので、全く意味がない。
    ベルが何を証明したかったのか、そしてどのような実験で証明しようとしていたのか、今すぐ解明すべきだと思うが。
    例え解明の結果として装置が止まっても、解明することの方がよほど有意義だと思う。

    • by Anonymous Coward on 2015年01月26日 17時07分 (#2750381)

      >実験というのは理論を証明する手段であって、そのためには実験内容が全て知られている必要がある。
      >証明すべき理論も実験内容も不明な状態では、その実験は何の理論も証明しないので、全く意味がない。

      いやあ、そんな綺麗な理論ー実験系で済んでいる自然科学ってのも遍く広く、ってわけでもなくて、
      「やってみたら・混ぜてみたら、なんだかよくわからないがうまくいった→理論を考えよう」ってのもまた逆のパターンとしてありうるのですよ。

      ノーベル賞になった例:田中耕一#「なお「間違えて」グリセロールとコバルトを混ぜてしまい、「どうせ捨てるのも何だし」と実験したところ、見事に成功した」 [wikipedia.org]
      /.Jのストーリーの例:温めた赤ワインに一昼夜浸して、超伝導に [srad.jp]

      「なんだかよくわからないが、AとBを混ぜると発電する(なぜかAとBの物質名がその後レポートから読めなくなる)。
       電池の経年劣化の問題は昨今の話題である。この電池が何年持つか実験してみよう」で始まったかもしれないじゃないですか。

      あなたが「175年持続したからもういいや。分解しよう」で止めてしまったら、
      将来宇宙探査で200年持つ電池を探している後世の科学者たちに
      「なんてことを!そのときあと”たった25年”実験を継続してくれれば! いまから200年実験しているわけにはいかない!」
      って恨み節をあなたの経歴のwikipediaノートに縷々と書かれるかもしれませんよ。

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2015年01月27日 11時43分 (#2750766)

        > 「なんだかよくわからないが、AとBを混ぜると発電する(なぜかAとBの物質名がその後レポートから読めなくなる)。
        > 電池の経年劣化の問題は昨今の話題である。この電池が何年持つか実験してみよう」で始まったかもしれないじゃないですか。

        そのパターンだと十中八九、レポートの物質名を読めなくしたのは未来からやってきたタイムトラベラーですぞ。

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    • by Anonymous Coward

      その意義より、動き続ける最長記録更新という歴史的な価値の方が高いでしょう。
      ですから、博物館の片隅にでも安置して止まるその日を待つのが乙というもの。

      そこまで古い話だと、何か画期的な事を示したくて始められた実験だとしても、どうせもうそれは他のところで証明が終わってるでしょうし。
      もしかしたら、「ただただ長く動き続ける装置を作る」のが目的だったのかも知れませんし。

    • by Anonymous Coward

      もう厳密な科学的実験とは言えないのは事実だが、
      現象の観察だって、実験と並ぶか、それ以上に重要な科学的手法だろう。

      当初の実験の意図や意義が失われたのは残念だが、世界で唯一の興味深い現象を破壊的に調査するのが
      はっきりと有意義であるとは言えない。止めるタイミングがわからんのだからほっときゃいい。

      あと、ベルを人物のベルと勘違いしているようだけど、これ「電池で動くベル」の実験装置ですよ。

      • by Anonymous Coward

        > At one point this sort of device played an important role in distinguishing between two different theories of electrical action: the theory of contact tension (an obsolete scientific theory based on then-prevailing electrostatic principles) and the theory of chemical action.

        この実験の意義は今日では全くないし、原理は明らかでまだ電池が残っているから動いているだけですから、わざわざ止めてまで調べるようなものはないのでしょう

    • by Anonymous Coward

      それは学生実験しか知らない人の発想であって、実験系の研究者の仕事は理論で説明のつかない現象を発見することだったりします。
      まあ確かにもう科学実験の体をなしてはいませんが。

    • by Anonymous Coward

      実験は完遂して発表されて初めて他人がとやかく言えるモノです。
      他人の実験中に内容を知りたいなどという、実につまらない理由から破壊的な方法で調査するのは野蛮人のすることと違いがありません。

    • by Anonymous Coward

      素材の確認はとれないけど予測しているのだし、いつ止まるかシミュレーションできないのかな。

      明日止まると言い続ければいつかは当たるが。

  • by Anonymous Coward on 2015年01月26日 17時12分 (#2750386)

    ここ数日よくみかけた、このツイートですね

    俺が担当してるシステム、「口頭継承」と「長年の勘」で動いてるから伝統工芸品だと思ってたけど、今日調べたら「何で動いてるのか分からない」ということが分かったのでオーパーツの可能性が出てきた

  • 241AmのRTGなら体積あたりの出力こそ低いが半減期242年だからこのくらい保っても不思議はない。

    # いやもちろんこれがそれだなんていう気は毛頭ありません。

    238PuのRTG(半減期87.7年)を積んだVoyagerは今でも活動してますよね。

    --
    Jubilee
  • ベルの方に秘密があるんじゃないですかね。
    二個の電池の中間点に振り子を於いて、電池の両端をベルにつなぐことで、振り子から見た場合、プラスの電位とマイナスの電位の間をゆっくりと往復することになる。
    見方を変えて、振り子から見ると、この回路は交流的なスイッチングをしてるかのように見れる訳です。

    で、振り子とベルの間に電荷が貯まると振り子が片方に向かうけど、そうすると電荷が消費されると同時に音がなって、その音の物理的な力と衝突した時の反発力で、もう片方のベルに振り子が向かう。
    そして、もう片方に向かって、やはり同じように電荷が消費されたり物理的な力が発生して逆方向に向かう。

    で、こういう流れで音の出す力と衝突エネルギーと、振り子の運動エネルギーが、電荷の持つエネルギーと奇跡的にバランスしてるんじゃないかと思います。

    要は、振り子とベルの関わり合いでの物理的な力で最低限の電力しか消費しない上に、電池の自己放電も極めて小さいから、ここまで電池が保ってるんじゃないかと…

  • by Anonymous Coward on 2015年01月26日 15時52分 (#2750312)

    地球の自転を電力にしているだけ、だったりして。
    だって可動部があって、金属が動いているのでしょ?

    • by digoh (17917) on 2015年01月26日 16時13分 (#2750334) 日記

      毛の長いカーペットをスリッパで歩いたり
      セーターやカシミヤコートを着た人が近づいた時に起きる電位をため込んでるんだよきっと!

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      じゃあこいつは地球の自転の影響から逃れてるってこと?
      どんなマジック?

    • by Anonymous Coward

      「地球の自転」を「電力」に直に変換できるならそれはそれで素晴らしいんだけど。

      • by manmos (29892) on 2015年01月26日 16時35分 (#2750355) 日記

        地球の自転のエネルギーを位置エネルギーに変換している奴はいるんですけどね。
        奴から位置エネルギーを少しでももらうことができれば良いのですが…

        親コメント
      • by Anonymous Coward

        それだと「電力の取りすぎ」⇒「自転の停止」⇒「地球オワタ」になりそう

  • by Anonymous Coward on 2015年01月26日 16時09分 (#2750331)

    マンガン電池の特性である自己回復と消費電力の差が偶然釣り合ってるんでしょ

    • by Anonymous Coward

      永久機関は本当にあったのですね

      • by Anonymous Coward

        実は、中に零時迷子が…

  • by Anonymous Coward on 2015年01月26日 16時33分 (#2750352)

    あまりにも長く使っていたので、雷様(高木ブー)が住み着いたんじゃないかな。

  • by Anonymous Coward on 2015年01月26日 16時46分 (#2750364)

    もう何がなんだか
    中身不明だけど175年動き続ける電池とか
    到底実用レベルの起電力は無いと思うけど
    馬鹿でかいオンサイトタイプなら無補給で100年稼働できるシステムを作れる可能性があるということだろ?
    そもそも電池ってなんやねん

  • 放射線大丈夫?

    • by Anonymous Coward

      美しい夜を!それは幻ではない
      とか言ってこの電池が暴走してイギリスが地図から消えるんですね。
      175年も動く電池だと、ありそうで怖いw

  • by Anonymous Coward on 2015年01月26日 19時10分 (#2750443)

    タレこみそんなに枯渇してるの? 別に2,3日新ストーリーが無くてもいいよ。

    • by Anonymous Coward

      あんたは無くていいかもしれんが、ここは広告で成り立ってるんだから
      ページビューが無ければ死ぬんだよ。わかってくれ。

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計算機科学者とは、壊れていないものを修理する人々のことである

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